お疲れ様です。管理本部の正木です。
グループ会社合わせて社員数が500人もいると同じ病気にかかったことがある人、またこれからかかる人が出てくると思うので情報共有ついでに「健康で仕事をすること」をテーマに体験談を語ろうと思います。
3/17(金)整形外科 昨年末から左手中指に腫れと痛みがあり、整形外科を受診し、レントゲンと血液検査を実施。
3/22(水)整形外科 検査の結果から剥離骨折と尿酸値が高いことから通風と診断。
・コヒルチン
を処方され、服用することに。
通風は、血液の中に尿酸という物質が増え、それが関節で結晶化して固まる事で激痛を引き起こす病気で重力のままに下に下に症状がでるため一般的に足の指に出やすいと言う。原因としては、腎臓の機能の低下、暴飲暴食、肥満、過度の有酸素運動、その他が挙げられるようだ。
たしかに7年前まで血液検査を遡ると尿酸値が8.4(標準値は7)あり、最近は何を食べても胃に膨満感があり、通風が発症する要因はかなり前からあったのかもしれない。
3/25(土)通風の治療薬を飲み始めて3日目の朝4時、今まで感じたことのない激しい下腹部の痛みに襲われたが、土曜日で病院がやってない事、その日10:00からと3/27(月)の午前に大事な商談を控えていた事、直前に初めて通風の薬を飲み始め、素人の考えで副作用ではないか?と思い込みがあった事などから、自宅で我慢し月曜日の商談を終わらせて病院に駆け込んだ。
正直なところ手足は痺れとふるえ、歩くとかかとの着地だけで下腹部に痛みが走り、脂汗がにじみ出ていた。症状としては、特に左下腹部の内臓を大きな手で握りつぶすような痛みや胃がパンパンに張れ上がっているような膨満感があった。
3/27(月)総合病院の方が良いと思い14:00すぎに自宅近くの病院に行ったは良いが、受付&診察は午前しかやっておらず、緊急扱いになったが何せコロナ禍だ。
熱を測れば40℃近くあり、そこから隔離室に移動させられ宇宙服を着た病院スタッフに海外渡航や会社や家族に熱はないか、くどいぐらい聞き取りをされ、そこからPCRとインフルエンザの検査で待ちに待たされ陰性が証明できた18:30になってようやく隔離室から出る許可がおりた。その後、血液検査とCT検査を行ったところ、白血球が18,000、CRP値が12あり、CT画像から大腸憩室(けいしつ)炎と診断され、全く聞いたことのない病気に「?」なまま入院となった。
腫瘍やポリープは通常大腸の内側にできるものだが、大腸憩室炎は腸の内圧(主に便秘によるいきみ)により腸の外側に憩室と呼ばれるポケットのようなものができ、そこに食べ物のカスや便、あるいは癌やポリープみたいなものが挟まり、塞ぐことで炎症や細菌感染を引き起こし、激痛や出血を伴う病気だ。
ただ僕は便秘に身に覚えがないので、憩室ができる原因は様々にあるようだ。少し調べてみると憩室炎は欧米人には多くあるらしく、日本でも肉主体の食生活に変わってきているため近年では中年層から比較的かかることが多くなってきているそう。1度できた憩室は元に戻らないため、何度も再発をするようなら憩室のある腸管を切り取り、腸を繋ぎ合わせる手術が必要だそうだ。
肝心の治療は、腸に負担が掛からないように1週間の絶食と下痢で脱水症状にならないよう500mlの点滴を8時間かけて1日3本、また絶食で栄養失調にならないように糖やビタミン剤を8時間おきに1日3本、そのほか抗生物質など炎症を止める薬と痛み止めを1日3本(水分以外の薬は1.5〜3時間で1本を落とし切る)、なんだかんだで1日に15本近い点滴を打ち続け、朝5時半から始まる血液検査(どのみち点滴の入れ替えで2時間おきには起きなければならないため時間感覚はない)で炎症値を見て治療方針を変えていく。
1週間の絶食期間が終われば、退院後に普通の食事に戻しても大丈夫なように、「低残渣食(ていざんさしょく)」と呼ばれるお腹の中に食事のカスが残りにくい食べ物から始めながら便を出す練習をして、同時に白血球やCRP値を見ながら抗生剤などの点滴をしていく。このとき白血球は8,000、CRP値は8まで下がってきていた。ちなみに病院や症状にもよって考え方は異なるようだが、白血球は、血液の中に細菌やウイルスなどの異物が入ると増えるため炎症や感染の判断目安になり、正常値は3,100〜8,400で10,000を超えると要医療となるようだ。CRP値は、炎症や細胞破壊が起きると血液の中にでるタンパク質の量を指し、正常値は0〜0.3で、8を超えると入院を検討するようだ。
4/6(木)11日の入院期間を経て、CRP値も3(正常値の10倍)まで下がり、あとは自宅療養で退院することになった。と言うのも週が明けた4/10(月)〜4/12(水)までオマージュが大垣税務署の定期調査だったのだ。ちなみにこれを書いている5/14現在、GWを挟んだこともあり、税務調査の結果はまだ届いていない。
4/14(金)退院から1週間、経過観察で通院し、発症中にCRP値が高かったこともあり、念のため大腸癌やポリープを調べるため大腸カメラをやることに。
4/26(木)大腸カメラは主に2つの方法があり、ひとつは自宅で夜から約2リットルの下剤を飲み始めて腸内の便を綺麗にしてから朝病院にいき午前中に内視鏡検査を行うもの、もうひとつは夜に自宅で遅効性(8〜12時間後)の下剤をコップ1杯飲み、朝病院に行ってから病院で下剤を飲み始めて昼から内視鏡検査を行うもの。ちなみに前者は自分で自宅で腸を空にしていく為、下剤を飲みきれなかったり、腸内に便や気泡が残っていたりして正確に検査できない可能性があるが、後者は病院で下剤と便の状態を徹底管理し、許可が降りてから実施するため間違いが少ない。
僕が入院していた総合病院は、後者でその日大腸カメラ検査を受ける人が検査室に集まり、朝8:45に血液検査をしたのち、8:55からモビプレップと言う下剤を2杯1杯法と言うやり方で一斉に開始した。2杯1杯法とは最初の10分で180mlの下剤を飲み、次の10分で同じ180mlの下剤を、最後の10分で180mlの水を飲むと言う30分1セット540mlを6セット3時間かけて腸を綺麗にするという方法だ。
冷静に考えれば3時間で3.2リットルもの水分を飲むことになる。目の前に500mlのペットボトル6本を並べれば辛さが想像が付くと思うが、うちの社長は毎年1回大腸カメラをやっているが「下剤は苦にならない」との事。人によるらしい(笑)
案の定、僕は1セット目540mlを飲み終えた時点で2セット目に手が出なくなっていた。病院でやるメリットは先にも書いたとおり、完全に腸が綺麗になった時点で始める為、検査に間違いが起きにくい点にあるが、デメリットは定期的に看護師さんが進み具合をチェックにくる点だ。向こうはプロなので経験から時刻と下剤の減り具合でさぼっているのが分かるようで「頑張れ、頑張れ」とチクチク針を刺すように応援してくれる。
なんとか胃袋を空けるために院内をぐるぐる回り、2セット目を押し込み、3セット目の途中でようやく便意がきて、滝のように出始めると嘘のように下剤が飲めるようになってくる。汚い話が、要は押し出し方式だ。飲んで出して飲んで出して飲んで繰り返し。そして5セット目のあたりでトイレを流さず看護師の便チェックが入る。
便が綺麗になっても腸内の泡や気泡をなくすために6セットの規定量は飲み切る。ちなみにトイレには10回程度は行くことになるが、あまり神経質に拭きすぎると切れて出血したり、出血しないまでもヒリヒリして痛くなるので、ちょんちょんと押す感じで拭くのがおすすめ。
便も綺麗になり規定量を飲んだらいよいよ着替えだ。今着ている服は下着、靴下も含めて全部脱ぎ、お尻に穴の空いたトランクスタイプのパンツと上から手術着のようなものを羽織り、検査台に自ら乗る。検査台では体の左側を下にした状態でお尻を突き出し横になり、穴のあいたパンツからおしりにゼリーを塗り、指を入れて肛門、直腸周り、前立腺(男性)を確認。その後、カメラを挿入。
麻酔は無し。そして、内視鏡で腸管に空気を送り込みながら少しずつカメラを進ませていく。これがとんでもなく激痛だ。歯を食いしばり痛みを堪えながら、先生は空気を入れてはお尻の管をぶるぶる震わせながら奥に進むのを繰り返す。S状結腸を過ぎて、腸のカーブがなくなったあたりから体勢を仰向けにし、左膝を立てて、その上に右足首を乗せるような形をとる。右足だけあぐらを組む形だ。そのまま大腸の最深部まで進むと痛みがある程度落ち着き話ができるようになった。そこで先生に「こんなに痛いもんですか?」と尋ねたところ「人にもよりますが、憩室に炎症がある方は特に痛いようですね。まったく痛くない人もいれば女性の方は出産に匹敵すると言われる方もいますよ。」との事。そのあとはゆっくりカメラを戻しながら悪いところがないかモニター越しに確認しながらカメラの先端をぐるぐる回して写真撮影していく。またS状結腸あたりになったら体勢を左向きに変えるが、やはり激痛だ。直腸まで撮影できたらカメラを一旦抜いて、別のカメラを挿入して直腸から肛門の回りを確認して終わりだ。そのあとトイレのウォシュレットで綺麗にしたら着替えて内科で検査結果を聞く。
内科の先生がモニターに撮影したばかりの写真をマウスのホイールでぐるぐる回しながら説明していく流れになる。幸い大腸癌やポリープは見つからなかったがS状結腸に5つの憩室が見つかった。できた憩室は2度と治らないので今後はこの憩室を詰まらせて細菌感染しないよう30回程度良く噛み消化を助け、食物繊維をよく摂り便秘にならないよう適度な運動(腸の蠕動運動につながる)をしていく事になる。もう2度とあんな痛い目には合いたくない。
4/27(木)朝4時ごろから背中から左脇腹、腰に掛けて激痛が走り、起き上がれず会社を休み亀のようにうずくまりひたすら痛みに堪えた。この時点では、ほぼ大腸に沿った痛みだったためあんな太いカメラを通したから傷のひとつやふたつは付くよな、と考えながら11時には朝の痛みが嘘のように消えたため昼から普通に出社した。
4/29(土)またしても朝4時に下腹部が痛くなりすぐにトイレに駆け込んだが手足のふるえやしびれで座ることができず、2時間ほどトイレの床にうずくまり我慢。痛みに波が出始めたあたりから下痢になり、トイレの前にふとんを敷き、痛みの我慢とトイレの往復をすること2時間ほどで、もうお腹の中は空っぽになったのか、完全な血だけが出るような状態になった。
8年前に扁桃腺の全摘手術をうけた際に、退院後に傷口が開き、慌てて病院に行っとき主治医に「止まらない血は無いから(大丈夫)」と言われたことが頭に浮かび、しばらく横になり定期的に腸内にたまった血を出す(血が溜まってくると下腹部が痛くなるサイン)作業を繰り返していたが、痛む箇所が前回入院した際のS状結腸と同じ場所だったため、もしかすると大腸カメラでのあの激痛と翌日の痛みは腸管穿孔(腸に穴が空く)でも起こしたんじゃないかと思い始め、16:00に観念し、また同じ総合病院へ駆け込んだ。
その日、ちょうどGWに入った事と運悪く29日(土)が祝日と重なっていたため、緊急で入ったが最初は断られてしまった。しかし、水曜日にこの病院で大腸カメラを受けたことを告げるとすぐに血液検査とCT検査をしてくれ、CTに炎症を表す白いもやもやがかかっているが、憩室が白く映らない事と細菌感染を示す白血球やCRP値が正常値だったため、その場では「虚血性大腸炎」と診断され、下行結腸からS状結腸まで範囲が広いことから即入院となった。
虚血性大腸炎とは大腸の血流が一時的に止まることで炎症を起こし、腹痛や血便を起こす病気だ。腸をぞうきん絞るかのような痛みが10分に一度ぐらい襲ってくる。そして赤黒い血が便器に残る。
なにせ病院が祝日&GWでやっていないため、応急処置として絶食しながら水分と止血剤、ビタミン剤を交互に入れて月曜日を待つことに。もちろんその間も15分に1度程度はトイレで血を出す作業が繰り返される。
5/1(月)改めてGWの間にある平日になり、精密検査を行ったところ、やはり「虚血性大腸炎」が確定し、絶食と点滴治療は継続に。ただし違うのは、憩室炎は細菌による感染のため抗生剤などを飲んで滅菌するが、虚血性大腸炎は同じ炎症でも細菌が原因ではないため、絶食の間の水分とビタミン剤、そして止血剤を点滴するだけに留まり、前回と比べ圧倒的に点滴の量が少ないことだ。
また運の悪いことに5/3(水)からGW後半戦に入り、次は5/8(月)まで何ら処置方法を変えることができない点だ。5/8(月)まで待って再度検査し、お粥からリハビリを始めているとまた入院が長引く。そこで先生がいるうちに5/3(水)からお粥を出してもらうようにし5/8(月)の検査で結果が良好であれば、退院するよう段取りを決めた。
まさか1か月の間に同じS状結腸の場所で、大腸憩室炎と虚血性大腸炎の違う病気で2度も入院することになるとは思いもしなかった。
5/4(木)早朝のトイレからどうも膀胱が痛い。我慢した覚えがないが、これが俗にいう膀胱炎かと思い、看護師さんに聞いてみたらパンツを下ろされおへその下を押していく。「膀胱は張ってないので大丈夫ですよ。神経因性膀胱といって長く入院すると神経的なストレスから膀胱が痛くなることもありますよ。」との事で、水をよく飲んでおしっこをたくさん出すように、との事。いろんな病気もあるもんだ、と軽く考え、言われた通り(ただし大腸に負担をかけないように)水分を多めにとる事に。
5/5(金)深夜3時に左の肩甲骨下あたりからわき腹にかけて痛みで飛び起き、寝相が悪くて攣ったのかと思い、伸ばしたり縮めたり、力を入れたりゆるめたり、いろいろやってみたが直らないどころか痛みがどんどん増していく。終いには呼吸ができないほど痛くなり、どうにも我慢ができず早朝5時にナースコール。
幸い点滴用のルート(針)があるため、そのまま痛み止めを混ぜてもらったがまったく効かない。息がうまくできずはぁはぁしながら、楽な体勢を見つけようとするがどうやっても痛い。看護師さんも(おそらく医療行為や可能性のある病気の助言ができない?)痛くなったら呼んでね♪ぐらい。
ひたすらベッドの転倒防止の柵を握りしめ我慢に我慢を重ねる。が、朝8時になるころにはなんともなくケロッとしていた。何がどうなったかさっぱり分からないうちに、朝ご飯が運ばれてきても普通に食べることができる。夜勤の看護師さんに聞いても「先生に要確認だね」との事。
GWの最中だったが、ありがたい事に10:00前に主治医の先生が病室を訪ねてくださり、いろいろと問診を重ねる。そして背中からわき腹にかけてトントンと叩きながら痛みや内臓への響きを確認。
病室で簡単な診断をしたところ、先生から「実は・・・」と、3/末の憩室炎でCTを撮った際に腎臓に砂が見られたとの事。そして、4/末の大腸炎のCTでは6mm程度の石になっていたとの事。内科の先生も気になってはいたが、腎臓は沈黙の臓器と呼ばれるぐらい腎臓内部に石があっても痛みもなく、処置のしようもなかったが、それが腎臓から剥がれ落ちて尿管にひかっかたのではないか?との事だった。ただし、これは内科ではなく泌尿器科になるため、その日は尿検査とレントゲンだけ撮影して、詳しい検査はGWあけの5/8に行う事に。
その後、5/7(日)、5/8(月)もまったく同様に深夜3時ごろから痛みが始まり、早朝5時には耐えられないほどの痛み、そして9時には普通に筋肉痛程度に戻るという悪魔のような時間を過ごし、GWが明けるのを待った。
40年以上生きてきて、GWが早く終わって欲しいと思ったのはこの時が初めてだ。
ここでひとつ経験を得たのが、出産で使う「ひっ、ひっ、ふー」のあの2回吸って1回吐くラマーズ法。あれは尿路結石に痛みにも効く。と言うか、呼吸できないほど痛いので自然と使っていたというの正解。先人の知恵って素晴らしい。
5/9(月)人生初の泌尿器科。再度尿検査とCT検査を行い、診断結果は「尿路結石」。体の断面図を見ていくとたしかに肋骨下あたりに、真っ白の小さい物体がある。
しかも両方に!!!
左は腎臓より少し下の方。右はモロに腎臓の中に。つまり、左の石が腎臓から剥がれ落ち尿管に詰まって悪さをしているらしい。
尿路結石とは、腎臓⇒尿管⇒膀胱⇒尿道のおしっこが作られ排出する道筋のどこかで石がつまり、尿が通らなくなり様々な痛みや障害を起こす病気で、腎臓内なら腎結石、尿管なら尿路結石、膀胱なら膀胱結石、尿道なら尿道結石と言うらしい。
そして尿路結石は、3大激痛(痛風、尿管結石、虫垂炎)と言わたり、世界三大激痛(尿路結石、心筋梗塞、群発頭痛)と言われたり、「七転八倒の痛み」「身の置き場のない痛み」などなどの異名を持つ痛みが特徴の病気との事。
よりによって、大腸炎の治療中に尿路結石を併発したらしい。(ある意味すぐ診てもらえる分、ラッキーという考えた方もあるが)トイレに行けば前からも後ろからも血が出る。なかなか本人にとっては笑い事じゃない出来事だ。
結石の特徴としては、平均的に3~4mmの尿管(腎臓から膀胱につながる管)に石がすっぽりはまってしまい、おしっこの逃げ道がなくなった場合、内圧の関係で激しい痛みがでるようで、逆に石が少しでも動いておしっこの通り道ができてしまえば、ケロッと痛みがなくなるらしい。痛くて転げまわる姿を見た他人からすれば二重人格かと思われても仕方がない変貌ぶりだ。
肝心の治療方法は、①石がおおむね10mmを超える場合は、尿道(男性はおよそ20cm、女性はおよそ4cm)から内視鏡を入れていき、膀胱⇒尿管を経て医師にレーザーを当てて砕きつつ、内視鏡に搭載した爪で持ち帰るという手術、②外から電磁波を充てて石を物理的にゆらし、細かく割り砕いていく手術、③水をたくさん飲みおしっこで自然排出を待つの3パターンになる様子。
①なら全身麻酔で砕いた石を持ち帰るので後腐れもなく、だいたい1~2週間の入院で退院できるが、レーザーで尿管を傷つける可能性もゼロではないとの事。②は、痛みを伴うため鎮静剤を打ちながら1~2時間電磁波を充てて砕くため体力のないお年寄りには向いているそうだが、硬くて砕けない事があることや、砕くだけで石はそのままなので排出するまで痛みと闘わなければならないとの事。③は言うまでもなく、いつ陣痛のような発作が起きるか分からない不安を抱えながら日常生活を送らなければならないが、逆に石が出るのは明日とも40日後とも言えず、入院は対象外になるらしい。
大腸炎のあの痛みを忘れてしまうぐらい尿路結石は痛いが、内科、泌尿器科の主治医ともに退院の許可がおり、5/10(水)に退院となった。退院の朝も3:00過ぎから発作が起き、ボルタレンサポという坐薬を入れ、その間に退院したが、その日は22:15までずっと痛みが続き、退院の余韻もなく地獄のような1日だった。
現在、5/14(日)。その後も尿路結石による痛みは頻繁に起きているが、常に坐薬を持ち続け、水を1日に2リットル以上飲んで自然排出を待つ日が続いている。
その間にいろいろと病気について勉強したが、2016年から血液検査で現れていた尿酸値の異常、あれはおしっこが酸性に傾いていることを示し、その尿酸が結晶化することで関節にたまれば痛風を引き起こすサインだったこと。そして、関節ではなく腎臓内であれば、その尿酸結晶が尿酸結石になりえること。
同時に感じていた食欲不振、胃の膨満感は、「胃」の病気ではなく、腸の障害のサインだったこと。
もっとさかのぼると、8年前に扁桃腺の全摘出手術の話をしたが、本社の社員に聞いてもらえば分かるが、それまでは2ヶ月に1度ぐらいはぎっくり腰を起こしており、重たいものを持ったわけでも無理な運動をしたわけでもないが、頻繁にぎっくり腰を起こし、毎回整形外科でブロック注射をしてもらい、コルセットを撒きながら冷や汗をにじませ仕事をしていた。あれだけ頻発していたぎっくり腰も扁桃腺の全摘出をしてから8年間、1度も出ていない。まったく無関係だと思っていた喉の扁桃腺とぎっくり腰も入院中のある日、ひょんなことから話をしたら、扁桃病巣感染症といって、扁桃炎を繰り返す場合、原因菌の溶連菌が腎炎を引き起こしやすいという。つまり、ぎっくり腰だと思って整形外科に通っていたが、実は扁桃炎の繰り返しで腎臓に障害が起き、なんちゃってぎっくり腰だったというわけだ。びっくり腰で耳鼻咽喉科を受診しようとはまったく思わないが、関連性があるらしい。おかげさまで全摘出をしてからぎっくり腰を起こしていないのが証拠だ。
つまり、素人では何ら関係のないと思われる血液検査の「H」の項目や、胃の痛みも、喉の痛みとぎっくり腰も体のどこかの異常のサインになっていて、痛風も起こせば、尿路結石にもなれば、大腸炎も起こせば、扁桃炎やぎっくり腰に似た腎障害も起きる、自分のこととはいえ、体の内部でどんなことが起こっていてどのようなサインで現れるか分からないので、健康でいるためにはちょっとのサインも見逃してはならないという事。
そして、まだ結石は排出されておらず、右側は腎臓内にある状態だが、どんな場合であっても「健康」でいないと生き生きと仕事ができないという事を今回の入院で、特に思い知らされた。「若いから」とか「今まで大きな病気をしたことがない」とかは関係ない。病気が襲ってきてから後悔していては遅い。
とにかく元気になって仕事がしたいとこれほど思った事は無い。
という事で、身を以って体験したことを全員にお知らせつつ、世界全員とは言わないまでも、せめてグループ会社で働く同僚のみんな、そしてその家族・お友達のごくごく狭い範囲でも良いので、自分の体にはもっと興味を持って、少しでも異常を感じたら我慢せずに健康でばりばり働ける体づくりをして欲しいと思う。