ビジネスで差がつく計算力の鍛え方

会社の経理はもちろん、たとえば料理人が仕入れてきた肉や魚、野菜を見て何人前(何等分)が作れるか?仕入れに対していくらで売れば水光熱費を引いて利益が出るか?タクシーの運転手が目的地につくまでの距離や時間、ガソリンの燃費を計算したり、レジ店員が瞬時におつりを計算したり、大工さんが図面を見て木を削ったり、Youtuberが閲覧数から広告収入を計算したり、微分や積分、sin、cos、tan、円周率は使わないにしても世の中の多くのお仕事では、四則演算(足し算、引き算、掛け算、割り算)をたくさん使います。

「俺は営業だから口が上手ければ良い」なんてのは、ひと昔前の好景気の時代で今は営業職こそ数字に強くなければ会社はつぶれてしまいます。

この本は、そんなビジネスの現場で良く使われる「計算」について「アイツは数字に強い」と言われる34のテクニックを紹介しています。本書の内容をまるまる記載するわけにはいきませんので、「数字に強くなりたい」と思う方に、あくまでもいち例としてテクニック(数字に強い人には笑われてしまうかもしれませんが)をご紹介します。

例題)25×14は?

これを即座に350!と答えられたらかっこいいですよね?

でも多くの方は、小学校のときに習ったこんなやり方を頭にイメージするのではないでしょうか?

もしこれを頭の中でイメージしつつ流れるように計算して350にたどりついた方は、人より記憶力する能力が高いか、一部の天才だと僕は思います。少なくとも僕の脳ではこのイメージを継続しつつ計算結果を記憶して、足していくことは不可能です。

ではどうすれば、簡単に計算できるか?

やり方に正解はありませんので、自分が一番やりやすい方法が最善ですが、多くの方が10を掛けるのは、後ろに0をつけるだけなので記憶力も想像力もイメージの力もなくできると思います。そこで14を(10+4)に分解して考えます。

小難しいことを書くと25×14=25×(10+4)=25×10+25×4となりますが、こんなことを思い描ける人は2桁の計算ぐらい簡単にこなせる人でしょうね(笑)ココはなんとな~~く、気楽にもっとあいまいに考えてみましょう。

14を10と4に分解したら、まず先に25×10で250ができます。これは記憶しなくても25に0をつけるだけなのでいったん記憶せずに置いときましょう。のこった25×4ですが、地道に25を4回足しても良いですし、25+25を1回して50を2倍しても良いでしょう。たぶん、これは長く生きてればだいたい日常生活で100とすぐ答えられる、もしくはこういった本に興味を持てる人であれば、すぐに慣れてできるようになるでしょう。結果は、25に0を付けた250に100を足すだけですからすぐに350となります。

また別の角度で行くなら日常には「12」という数字が多く潜んでいます。1年は12か月、時計は12時間で1週、干支は12種類(一回りは12年)などなど、、、、つまり、少し計算になれた人なら12を掛ける作業の方が慣れているかもしれません。

たとえば、あなたの給料が月に25万円であれば、25×12を小学生で習う方法を使わなくても普段使いの中から300!と答えられるかもしれません。そうであれば、さきほどの14は12と2に分解して、300を手元に置いておきながら25×2をやるだけで300+50=350ですぐに25×14の答えが計算できます。

この「ビジネスで差がつく計算力の鍛え方」では、営業が良く使う昨年対比や利益率といった計算の方法から、普段スーパーなどで使う「ポイント還元」と「セール割引」のどちらが得か?などを簡単にその場で計算できるようなテクニックを紹介しています。

値段も1,300円+税とそんなに高くありませんので、「数字に強くなりたい」「周りにあっと言わせたい」という方はぜひ近くの本屋で見てみてください。

タイトル「ビジネスで差がつく計算力の鍛え方」

著「小杉拓也」

出版「ダイヤモンド社」

価格1,300円+税

ダイヤモンド社のページ

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